2020/05/01(金曜日) 15時に追記
当記事は
- 特に重要な点は赤文字
- セキュリティ全般、肖像権の保護を高める点を青文字
- 打合せ内容を追記した部分は紫文字
で書かれています。また、当ノウハウは2団体での実績があります。
はじめに
「作成」「アップロード」「周知」の3ステップにて解説します。(最後に補足を箇条書きしておきます)
作成
1.台本を作成して撮影します。台本はコンテンツのみ撮影しスタッフを映り込まないようにすることも考慮しましょう(肖像権の確認を取りましょう)。始めて間もないうちは10分以内(※A、※B)に収まるようにします。
2.コンテンツを視聴する側の機材、通信環境を考慮し、動画撮影と同時に
- DVDプレイヤーによる動画再生
- CDプレイヤーによる音声再生
- 動画ファイルそのものを物理的に配布
を考慮して進めましょう。
3.動画フォーマットは一般的なモノ(多くの撮影アプリ、機材のデフォルト)で問題ありません。Youtube側が自動的に変換してくれます。
※A.Youtubeチャンネルの広告設定や、アカウントの再認証といった作業が発生するため。10分を超えるとYoutube側が勝手に広告を出すことも(未確認)
※B.短い動画の場合、動画編集するより「動画を撮り直し」するほうが効率がよいです。ファイルサイズも小さいため施設内のネットワークにも負荷が掛かりません。
アップロード
1.Youtubeチャンネルを作成するためにGoogleアカウントを作成して動画をアップロードします。すべてブラウザ上で作業できます。この作業は1回だけです。後で修正できる部分もあります。
- 姓と名はYoutubeチャンネル名になります。
- ユーザー名は新規作成されるメールアドレスになります。主にYoutubeからの連絡が届きます。個人が特定されないような公式なモノにしましょう。無償ですが団体の資産になるため適切に管理する必要があります。
- ユーザー名に対するパスワードです。ユーザー名と同様、無償ですが団体の資産になるため適切に管理する必要があります。
- 認証用の電話番号です。代表の電話番号を入力しましょう。後で自動音声による認証コードの電話連絡があります。
- 新規作成したアカウント名(Gmailアドレス)の紛失時などに使うメールアドレスです。代表のメールアドレスを入力しましょう。(生年月日や性別も同様です)
- 他の入力はデフォルトでOKです。
2.動画をアップロードします。
- 作成したGoogleアカウントでGoogleにログインします。メニューからYoutubeを開きます。
- カメラマークをクリックして「動画をアップロード」をクリックし「Youtube Studio」にログインします。
- YoutubeStudioにログインすると「動画をアップロード」画面に移動します。動画ファイルを選択します。
- 適切なタイトルを入れましょう。(例:教科書15P~17P)なお、Youtubeへの動画アップロードは平行して進んでおります。(まだ公開されません)
- サムネイル画像を選択します。デフォルトはYoutubeが動画内から勝手に選出してくれますが、後で自作した画像で再設定することも可能です。(例:学年で色分け、教科別で色分けした背景画像に、教科書〇〇Pなど)
- 再生リストを選択します。ここで作成もできます。公開設定は「限定公開(※A)」にしましょう。(例:「休校中課題5月7日まで」で作成)
※A:公開設定の種類は「公開(誰でも閲覧、検索可能)」、「限定公開(URLを知っている人だけ閲覧可能、検索不可能)」、「非公開公開(許可したGoogleアカウントのみ閲覧可能)」があります。この公開設定は再生リスト以外に、動画でも設定できます。
- 視聴者の「この動画は子ども向けですか?」をクリックして「はい、子ども向けです」を選択して、画面右下の次へボタンを押します。
- 動画要素を設定します。動画の終わりにオススメ動画を表示したり、広告収入の設定になります。必要なければ次ボタンをクリックします。
- 動画の公開種類を選びます。公開設定の種類は「公開(誰でも閲覧、検索可能)」、「限定公開(URLを知っている人だけ閲覧可能、検索不可能)」、「非公開公開(許可したGoogleアカウントのみ閲覧可能)」があります。
- ここから下の画面はスケジュールや確認なので、問題なければ保存ボタンを押してください。
- これで動画のアップロードは完了です。
3.コメントと評価について
- YoutubeStudioにログインしてダッシュボードを開き、「動画」→「詳細(ペンマーク)」をクリックします。
- その他オプションタブをクリックするとコメントと評価を設定できます。初期設定はコメントOFF、評価表示ONです。
- コメントと評価の設定は動画単位ではなくチャンネル単位でも可能です(YoutubeStudio → メニューの設定 → アップロード動画のデフォルト設定 → 詳細設定)。
- 次の「周知」に必要な動画、再生リストのURLは赤丸部分をクリックすると取得できます。
周知
1.ホームページやプリントでお知らせします。
ホームページに動画や再生リストのURLを掲載する場合は
- 記事をパスワードロック > リンク文字とリンク先が違うもの > リンク文字とリンク先が同じもの
の順にセキュリティが上がります。(※パスワードはメールやプリントで配布する必要があります)
プリントで動画や再生リストのURLを掲載する場合は
- ホームページの掲載ページをURLではなく日本語で説明する
- 動画や再生リストのURLを「QRコード」にして掲載する
ことでURLまで到達する作業が増えるのでセキュリティが上がります。
参考:URLをQRコードに変換するWEBサイト「QRコード(二次元バーコード)作成【無料】」(https://www.cman.jp/QRcode/)
2.ワードプレス(以下WPと省略)でカテゴリー単位毎にパスワードを掛ける設定
- AccessCategoryPassword (https://ja.wordpress.org/plugins/access-category-password/)というプラグインをダウンロードして、WPメニューのプラグイン→新規追加→プラグインをアップロードから、ダウンロードしたZIPファイルを選択、アップロードして「今すぐインストール」を実行する。
- WPメニューのプラグイン→インストール済みのプラグインからAccessCategoryPasswordを有効化する。
- WPメニューの設定→AccessCategoryPasswordを選択して、上画面の赤枠を以下のように設定する。
- The Protection Type → cookie
- Cookie expiration → 1month(ユーザーが入力したパスワードの寿命期間)
- パスワード → お好み
- 対象カテゴリー → 限定公開動画のURLを掲載した「投稿」が所属するカテゴリーにチェック。複数の投稿に影響が出るため「限定公開」というカテゴリーを新規作成することをオススメします。なお「固定ページ」はカテゴリーを徹底できないため対象外。
- 許可ユーザー:すべてにチェックを入れる。
- 許可ユーザーから下の設定は、主に文言修正です。
その他の補足
- ipadで撮影→ipadでGoogleログイン→動画公開→そのipadを他人に貸し出すとYoutubeチャンネルを編集されてしまう恐れがあります。面倒でも撮影と動画公開する端末を分けたり、Googleアカウントのログアウトを徹底しましょう。
- vtuberを使えば動画に登場するスタッフの肖像権を気にせずにコンテンツを作成できます。(ただしvtuber動画をクロマキー背景にして、コンテンツ側の動画に張り付ける必要がある)
- ipadならパぺ文字が良さそう!?
- vtuber+AR技術を使えば、リアルの世界を背景に、仮想キャラクターを登場させて、スタッフが別の場所で仮想キャラクターを動かすことができます。例えば現実の教室で仮想キャラクターが授業する動画も作れてしまいます。(確認中・・・)